虎の巻~動画と画像の準備~
この虎の巻では、動画や講座イメージ(画像)の作り方を掲載しています。
初めての方でもできるだけ費用がかからずに撮影、編集ができる方法をご案内しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
(虎の巻などえらそうなタイトルですが、本記事を作成している者も動画撮影・編集初心者です。もっと良い手順があるなどアドバイスいただける方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。初心者の方、一緒に勉強していきましょう)
動画のストーリーを考えましょう
撮影前に動画をどのような進行にするか、簡単な台本を作るとよいでしょう。
あらかじめ計画を立てておくと、あの部分を撮影するのを忘れた、カメラ位置を替えておけばよかった・・などの失敗を防ぐことができます。
- 用具の紹介→材料の下ごしらえ→加工→完成後を撮影する
- 用具の紹介は写真を撮ってスライドショーみたいな動画にする。全部並べて1枚撮る、個別の用具も撮る。
- 下ごしらえはテープの準備と紙の切り方、紙を濡らしてどのくらい待つかの判断を撮る。
- 加工の部分で注目していただきたい部分があるのでそこだけカメラを寄せて撮影する
- 撮影した作業の中の一部分を少しづつ使って講座紹介の動画をつくる
- 講座の紹介、用具の紹介、材料の下ごしらえ、加工の4つのレッスンで講座をつくる
使い慣れたカメラで撮影しましょう
ビデオカメラ、デジタルカメラ、スマートフォン、お手持ちのカメラを使って撮影してみましょう。
撮影のポイント- カメラやスマートフォンは三脚やスマホスタンドでしっかりと固定します
- 最も大事なところへピントを固定(AFロック)します
- 横長の構図で撮影します
- 最終的にHD画質(720P)で書き出すので、撮影もHD、FHD画質で撮ります
- 可能であれば作業工程を最後(完成)まで撮影します
三脚やスマホスタンドは必須です。両手が自由になるのはもちろん、手ブレを防ぐことができます。
全自動(オートフォーカス)で撮影していると、カメラと撮りたい部分の間に手や体が横切ったり、カメラがピントの対象を探す際にピントがズレてしまうことがあります。
その場合はカメラのピント固定(AFロック)を行うと防ぐことができます。絵画なら紙やキャンバスにAFロックします。
お持ちのカメラのAFロックの方法を知っておくと良いでしょう。スマートフォンの場合は動画やビデオモードにして、画面をタップし続けるとAFロックになります。
当スクールの動画は横長で撮影することを推奨しています。縦動画の場合は表示が小さくなります。
編集時に動画素材が揃っていると効率が上がるので、1つの講座で利用する動画は最後まで撮影しておくことがオススメです。
動画編集ソフトを準備しましょう
まずは無料の動画編集ソフト・アプリを使ってみましょう。
MacやiPhone、iPadをお持ちの方ならiMovie、WindowsパソコンならMicrosoft Clipchampなどがすでにインストールされていると思います。
アンドロイドスマホは無料の動画編集アプリがPlayストアからダウンロードできます。それぞれの使い方はWEB上に情報が載っていますのでご確認ください。
編集1:動画のカットを行いましょう
1つの講座で使う動画や画像を編集ソフトのタイムライン上に配置したら、不要部分のカットを行います。
最初にカットを行うことで編集の効率が上がります。
大きな不要部分をカットする
あきらかに必要の無い部分を最初にカットします。大きく削れる部分をざくざく取り除いていきましょう。
- 録画スタートして席に戻るまで、録画ストップを行うために移動する時間
- 道具や素材を取りに行ったりと、映像に動きが無い部分
- なかなか配置が決まらず四苦八苦している部分
- どうするか悩んで手が止まっている部分
- 音声が無く作業が止まっている部分などです。
小さな不要部分をカットする
大きな不要部分をカットできたら、次はすこし細かな部分のカットを行いましょう。小さな不要部分がなくなると、テンポの良い動画になります。字幕を入れる場合は字幕を入れながら小さなカットを行うのも良いでしょう。
- 道具を持ち替えたり、探している部分
- 「あー」とか「えーっと」などの声が頻繁に入っている部分
- 不要な動きが入り込んでしまった部分などです。
繰り返しや放置している部分のカット、または再生速度を上げる
アートの制作には繰り返し作業や乾燥などの放置時間がつきものです。
繰り返しの頻度が多い場合や、放置時間が長くなるときは見せ方を工夫しましょう。
カットや早送りで省略します。繰り返し作業の場合は作業を2~3回繰り返し見ていただいた後に省略を始めてください。
予告無しで省略されるとびっくりしますので、カットや早送りを行う前に字幕やテロップ、音声で説明があると良いです。
編集2:字幕を入れる
字幕やテロップを入れていきます。この作業は任意で音声がはっきりしている動画であれば不要ですが、音を消して受講される場合もありますし、聞き取りにくい場合等は字幕が頼りになりますので積極的に入れていきましょう。
字幕を入れる作業を行うと動画とじっくり向かい合えるので、さらにカットできる部分が見つかったりします。
日本語は1秒あたり4文字の表示が基本とされています。表示時間が短くて読み終えなかった・・など無いようにしましょう。
編集3:動画に装飾を加える
以上の作業が一段落したら、BGMや画像、アニメーション、つなぎ目の処理などの装飾を加えていきます。こちらも任意の作業ですので省略していただいても大丈夫ですが、大事なところを強調したり、画像を挿入して補足説明をしたりと、講座の内容をより濃くしたり、見やすくしたりします。
複数のレッスンの講座を作る場合はすべての動画に同じBGMを使用したりして統一感を出したりもできます。凝った演出は慣れてからで大丈夫です。装飾のやり過ぎには注意しましょう。
動画の書き出し
動画編集が終わりましたら書き出し(エクスポート)を行います。HD画質(1280x720)で書き出ししましょう。書き出しはパソコンやスマートフォンの性能で時間が大きく変わります。長時間の動画や装飾をたくさんいれた場合は書き出し時間が長くなります。じっくりと待ちましょう。
これで講座で使う動画の完成です。公開講座の審査で修正依頼が届くことがあります。いつでも再編集できるよう、動画編集ソフトの作業ファイル(プロジェクト)は保管しておきます。
現在、アップロードできる動画の容量は2GBとしております。HD画質で書き出しして2Gを超える場合は画質を少し下げて書き出ししたり、動画を2つに分けて複数レッスンの講座にしてください。
講座イメージを作成する
講座のサムネイルになったり、講座紹介ページで使われる講座イメージを作ります。別途撮影したり、動画からキャプチャ(取り込み)してみましょう。
講座イメージ1はサムネイルになりますので、複数レッスンの場合は同じ画像を使うとわかりやすくなります。講座イメージ2~5は動画のキャプチャを使うと講座の内容がイメージできるかと思います。
講座を登録しましょう
動画と講座イメージができればあとは登録するだけです。講座管理>新規講座作成から登録していきましょう。